亡くなる前日から言葉すら発する事ができないくらい容体が悪化していたにも関わらず、最期に「子供たちをよろしく」でも無く「ありがとう」でも無く「愛してる」という言葉を残して旅立たれた小林麻央さん、夫婦の強い絆や感謝の気持ちを感じさせる彼女の言葉に涙してしまいました。
病院を退院し在宅医療に切り替えたそうですが、その後のブログの写真を拝見し最期を自宅で迎えたいという彼女の意志があったのではないかなと思いました。
自分も従兄弟が29歳の時にガンでこの世から旅立つのを見送りましたが、面会に制限を設けて病院で治療を続けるか最近では患者さん本人の意思を尊重した「終末期医療」の一環として在宅医療を望まれる方も増えています。
面会謝絶などの制限が多い病院での生活より、残された時間を最期の時まで愛する家族、特に子供たちと一緒に自宅で過ごす事を小林麻央さんは選んだのではないかなと個人的には思います。
酷な言い方かも知れませんが、延命治療を続けるか人間らしい生活をしながら最期の時を迎えるか、本人の意思で決める事ができるため自宅で家族と過ごす選択をされたのでしょう。
きっとガンの疼痛治療のためにオキシコドンやフェンタニル・モルヒネなどを投与しながらの生活だったと思いますが、フットバスやマッサージなどで浮腫みもほとんど見られる事無く、家族が献身的に支えながら在宅医療の医師と看護師も懸命に緩和ケアを続けられていたんだなと感じます。
「七月大歌舞伎」に出演する息子の晴れ姿を見る事を最大の目標にし家族水入らずで過ごす夏休みを楽しみにしていたとの事ですが、あと少しの所で叶わぬ願いとなってしまいました。
それでも一つ屋根の下で家族一緒に過ごせる時間に幸せを噛みしめていた事でしょう。
病魔と闘いながらブログに思いを綴り続けてきた小林麻央さんの意志の強さは、ガンと闘う全ての方々への大きな励ましになっていたと思います。
きっと母の愛は子供たちをこれからも支え続け、市川海老蔵さんの人生をも支え続ける事でしょう。
最期まで愛に溢れた言葉を残して下さった小林麻央さんの安らかなお眠りを心よりお祈り申し上げます。