今回は、相手の気配り度を知るために自分が実際に試みている事を書いてみたいと思います。
面接や試験などの事前に試される事が解っている状況では、人はなかなか本音を出してきません。
友人や同僚などと交わす普段の何気ない会話にこそ、その人の本質が現れやすくなります。
警戒心の少ない相手との会話で、あなたは何を話しているでしょう?
相手の気配り度をなぜ自分が試しているのか。
それは、職場でのコミュニケーションを円滑にするための1つの目安となるためです。
気配り上手だから良い人という訳ではありません。
会議を例に挙げると、気配り下手な人は進行優先で話題も脱線しがちな傾向が見受けられます。
普段から気配り上手な人は周りに合わせ、言いたい事を言えない傾向があります。
気配り上手な人には、あえてこちらから話を振らないと意見が出てこない事が多くありました。
では、気配り度をどうやって試しているのか。
その方法はとても簡単で、ファミレスなどでも良いので飲食店のメニューについて話をするだけです。
会話の中で、味についての会話をするように仕掛けます。
特に食べて失敗したとか、もうあそこには行かないというお店の話題が出たら好都合。
その会話の中に隠れた気配りや気遣いが垣間見えてきます。
○気配り下手なタイプの例
・ストレートに「不味い」という表現を使う人が多い
・「最悪」「あれでよく店が潰れない」「あの店には行かない方がいい」などの悪態をつく傾向がある
・「あの店の主人は○○で修行していた人」「あの店は値段が高い」などの評論を始める傾向がある
○気配り上手なタイプの例
・「自分の口には合わなかった」という謙遜した表現を使う人が多い
・「○○しか食べていないから何とも言えない」と全否定はしない
・「好みは人によって違う」「行ってみるといい」と自分で確かめてみる事を勧める傾向がある
10人いれば10人とも好みが違うであろう食の話題は、身近で素の感情が出やすい話題の1つです。
地域や家庭によって味や食材の好みも変わり、これが正解という答えはありません。
好きか嫌いかはハッキリ言えても、美味しいか否かは人によって判断が異なります。
お店や料理に興味を持っているであろう相手に「不味い」と言い放てるのは、相手の立場に立っていないからでしょう。
「あの店には行かない方がいい」などの悪態は、個人的な主観に基づいた意見を相手に述べているだけにすぎません。
味について聞いているのに評論を始める人は、会話の趣旨を理解できていないものと推測します。
これが全てではありませんが、自分の中では相手の傾向を知り対策を講じる際に役立っています。
みなさんも相手を知る術を持っているという方が多いのでは無いでしょうか?
相手を知り、上手く付き合う事ができたら毎日が楽しくなると思います。
○○度チェックや心理テストなどは相手の弱点を握るための術ではありません。
個性を見極め、相手との接し方を考えるツールとなれば、人付き合いも円滑になるでしょう。
ちょっとした気配りや気遣いで、誰もが気持ちのよい関係を築けると良いですよね。