誰でも小さな嘘をつく事はあるだろうし、相手を傷つけない程度の嘘なら許されると思っている方が多いかと思います。ビジネスの場においては、ある意味で嘘と言えるお世辞は良く見聞きしますよね。お洋服とてもお似合いですよ~とか、お若いですね~とか(笑)。
悪意ある嘘は言いたくも無いし言われたくも無いですが、場を和ませるお世辞のような嘘なら絶対に悪いとも言い切れません。
言葉とはまさに生き物であって、使い方がとても難しいと改めて感じます。
さて、ゲイには嘘つきがとても多いと聞きますが、それはなぜでしょうか?
一説によれば、ゲイの多くは周りから身を守るための技術として話術が上手くなっていくのだそうです。
その簡単な過程をまとめると以下のようになります。
1.
物心がついた頃に、ゲイである自分が周りと少し違う存在である事に気付く。
2.
仲間はずれにされないよう、周りと話を合わせる話術を覚える。
3.
恋をする年頃になると、ゲイだと気付かれないよう疑似恋愛の話術を覚える。
4.
想像や妄想を続けているうちに、日常生活において偽りの話術が格段に上手くなる。
5.
偽りの話術を繰り返す事で、偽りまじりの会話に抵抗感が薄れるようになる。
このように、悪意を持って誰かを傷つけるためでは無く、周りからゲイだと気付かれないようにするために、自然と偽る事を覚えてしまう傾向があるようです。
とは言っても個人差はあるので、偽りまじりの会話に抵抗が無い人もいれば、そもそも会話が苦手で無口気味になる人、素の自分を出せないのが嫌でおネェ丸出しになる人など様々です。
一般的に、ゲイに限らず平気で嘘をつける人もいれば、良心の呵責から嘘をつけない人もいますよね?
嘘と思うかお世辞や冗談などと思うかは、個人差もあるし場所や程度によっても解釈は異なってくるかと思います。大事なのは、相手を傷つけない事と悪意を持った嘘をつかない事だと、自分は思います。
一方で、相手が嘘をついていると感じたのなら、なぜ嘘をついているのか真意を見抜く力や、それを許す心の広さなども必要かと思います。
自然と偽る事ができる故に、ゲイは嘘つきが多いと言われるのかも知れません。ただ、偽りまじりの会話に慣れてしまった事で抵抗感どころか罪悪感すら薄れてしまい、平気で相手を傷つける嘘をつくゲイは少し多いなとは感じています。
何事も慣れとは怖いもので、自分では当たり前だと思っている事が、相手を傷つけ信頼を失う事にもなり兼ねません。
相手の事を想い、その立場や気持ちに沿った会話ができる人になりたいものですね。