うつ病と言っても人それぞれ症状の出方が異なります。酷くなれば自殺願望が出る方もいるし、なんか毎日が楽しくない疲れるといった症状が続く方もいます。
まだ治療を開始して3カ月ですが、診断を受ける前の兆候や治療を開始してからどんな事が起きたかを今回は少し書いてみたいと思います。
まだ心療内科へ行く前に心当たりがある事としては、以前より焦り(焦燥感)を感じる事が多くなり、物事への関心が薄くなり喜怒哀楽が失われたような状態になっていた事が挙げられます。
〇焦燥感が増した
特に時間の制限などがある訳では無いのに急いで仕事をしなければいけないとか、妙に落ち着かない気持ちにイライラしてしまう事が増えていました。
〇興味などが失われる
以前見て号泣したり感動したりした映画を再度見ても泣く事も感動する事もなく、いつの間にか終わっていたという事がしばしばありました。
〇意欲の低下
何をするにも疲れが伴い、面倒だなとか億劫だなと感じる事がしばしばありました。
一番の変化としては不眠が続き毎日が疲れていた事があります。
〇不眠と過眠
横になっても寝るまで1~2時間はかかり寝ても数時間で目が覚める事が多くなり、熟睡できない日が徐々に増えていきました。また、稀に休みの日などに12~20時間ほど寝てしまう日もあり、日々の寝不足や疲れが原因なのだろうとばかり思っていました。
うつ病を経験した事がある友人が自分の変化に気付き、強い勧めで心療内科へ行った事が全ての始まりでした。多くの方が思われるそうですが、うつ病と診断された時にはまさか自分がなるなんてと思ったのを覚えています。
薬物療法(投薬)による治療を開始し、効果や副作用などの様子を見ながらやっとこれという薬に辿り着いたのが約1か月前になります。2週間ごとに増量し、現在も様子を見ている段階です。
現在の薬に辿り着くまでにも副作用と言うのかうつ病に見られるいくつかの症状が自分には出ました。
〇甘い物を食べたくなった
最初の事に投薬を受けていた薬を服用すると妙に甘い物を食べたくなり、毎日のようにチョコレートのマルチパック(200gくらい入っているもの)を1袋食べていました。
〇悪夢を見る
前からあまり夢は見ない人でしたが、自分が死にかける夢や気持ちの悪い夢を多くみるようになり、夢にうなされて起きたり眠れなくなったりした時期がありました。
〇抑うつ気分が悪化した
理由もなく落ち込んだり憂うつな気分になり、外に出て見知らぬ人とすれ違うだけで疲れが増し、家から出るのが嫌になりました。
〇食欲の異常
食欲が急になくなり2~3日に1回くらいしか食事を摂らなくなりました。食べなきゃと思っても食べる事ができない、食べても味気ないという事がしばらく続きました。かと思えば月に1~2回くらい暴食となる日があり、1日に5~6食くらい食べるという事もありました。
〇思考や集中力の低下
何かをし始めても続かない、何かをしなきゃいけないと思ってはいるんだけど行動に移せないという日々が続きました。食欲の低下もこれに関係していたのかも知れません。やらなきゃと思い分かっていても体が動かないという経験は初めてだったので、とても不思議な感覚でした。
現在は比較的相性(?)の良い薬を服用しているので極端な症状は出ていませんが、「不眠と過眠」「抑うつ気分」は続いており「興味などが失われる」「意欲の低下」は波がある感じです。食事も1~2日に1回摂れるようになってきたし味が分かるようになってきています。
うつ病という大きな括りで見れば、これでも自分はまだ症状が軽いです。自分を責めたり死にたいと思うまで症状が悪化しなかったのは、うつ病を経験した事がある友人のアドバイスでした。
潰瘍性大腸炎もずっと気のせいだと思い込んでいたため発病から10年近く発見できなかったし、性格なのか世代的な考えなのかちょっとした事は我慢してしまう傾向にあります。何かいつもと違うなと違和感を感じた時点で早めに病院に行って医師と話してみる事が大事だと改めて思います。
病気と向き合って頑張って戦わなければいけない時もありますが、時には上手く病気と付き合う方法を考えたり頑張らなかったりする事が良い場合もあります。
うつ病はいつになったら抜け出せるのか治るのか明確な時期や目安を出すのが難しい病気です。無理に病気に抗わず、その日その日に自分がしたい事やできる事を少しずつやっていけば良いと思います。
そして何よりも大事な事は自分を責めない事。
まずは心と体をゆっくり休めてリラックスしましょう。昨日まで出来なかった事が今日は出来た、それで良いんですよ。